この前東京に一週間行って、家の最寄駅である須磨に帰ってきたらめちゃくちゃ眠いはずやのに「大池行きたい」ってゾンビみたいにフラフラと足が向いて、別に大池に着いても何をするわけでもなく、ただコーヒー1本飲んでタバコ吸って帰りました。落ち着く場所とかじゃなく、もうなんだか場所って概念を超えて自分の脳みそ置いてるとこみたいな。細かい馴れ初めとかは第一回大池ラジオの方でしゃべってますが、畑拓朗を含んだ友達みんなと何年も毎日居続けた「大池」というところを会場とした僕らの創るお祭り、それが大池音楽祭です。
「音楽イベントをやろう!」ではなく、「なんかでかいことをやろう!」という衝動的なものでもなく、純粋にこの大池にもっともっとキュンとくる遊びを持ってきたい、たくさんの人と一緒に休日を過ごしたい。自分たちがここで観てきた景色を単純にでっかくしたような、無邪気で刹那的で愛のある1日にしたいと思ってます。
入場も無料、酒やジュースも飲み放題です。楽しかったらちょっとカンパしてくれたら嬉しいけど、ぶっちゃけほんとのところはどっちでもいいです。生きて行くにはどうしても嫌なこととはどこかで向き合わなあかんくて、それが消える一瞬、楽しいとか気持ちいいとか全部含めて、来た人が自分の心の中のどこでもない場所に飛んでいける瞬間を創ります。ほんの1日かもしれないですが、すごく大切な時間の中の1日かもしれないですが、みんなと一緒に遊びたいです。よろしくお願いします!
こすけ
午前1時。
終電に揺られ、アルコールによってペラッペラになった足を引き摺りながら、僕はある場所に吸い込まれてゆく。
それがこのお祭りの舞台になる、大池だ。
切っ掛けはいつもの些細な会話からやった。
その日難波845というライブハウスに出演した僕は、共演の320さんという弾き語りの方のライブを観ている時に、ふと「この人が大池で歌ってたら最高やなぁ」と思った。いや、正確には思い出した(後でまた書きます)。
その後大層酔っ払ったワタシは、大池に帰り着いて合流したこすけに、そんな事をポツリと呟いた。
「やろうや、それ」
彼は食い気味に僕に向き直って、そう言った。
正直僕は元来の臆病者で、今では大分マシになったものの、闇の高校時代なんかは、なんか言って笑われたらどうしよう…と思って寝たふりする……、おはよう!って言われたら、自分はどのテンションで返したら正解かを考えてショートして固まる……みたいな人間故、思いきりのいいこすけの言葉に「うーんそやなぁ~」「いつか出来たらな~」とかいった生返事ばかりで、イモり全開やった気がする。
そんなふにゃけの僕に痺れを切らしたのか、彼はこう続けた。
「今その気持ちあってやらんかったら、きっとずっとやらんで」
そう言ってメンソールタバコをシュプシュプーっとカッコよく吸った彼の瞳は、星よりもギラギラと光を放っていた。
「今24やろ、来年25やんちょうど何か始めるにはいいやん!」
「絶対おもろいって、てか俺もここでなんかやりたいなぁ思ってたしそれやったら……」
少しずつやけど、僕もドキドキし始めていた。
この日、320さんを観るよりきっとずっと前から、心の何処かで僕はここに音楽で溢れた1日を作りたい、と思っていたはずだった。
そりゃ今でこそ言える事やけど、酔って話すんじゃなかったかなぁとか、ちょっとカッコええ感のこいつばちムカつくなぁうっさいねんとかも思った。けどそれ以上に膨らむ思いがあった。
息を吸った。少しだけ自虐的な笑みを浮かべながら、やりましょうと言った。
その夜僕達は激しく燃え上がった。
いやまー、そんな感じで始まったこの大池音楽祭も、バカ話を重ねに重ねてあっち行ったりこっち行ったりで進んで行っている途中です。
今回出演して頂く(自分を含め)15組の人達は、誰もが間違いがない素敵な音楽を鳴らす人ばかりだし、皆すぐにこのイベントを引き受けてくれた最高の方々ばかりです。ほんとそこには感謝しかないし、僕自身滅茶苦茶楽しみなんですね。
音楽にそもそも興味がない人でも、絶対なにか引っ掛かる1日になると思っていますので、普段ライブハウスとかに行った事がなくても、この機会に是非足を運んで貰えたら嬉しいです。いい出会いが待っていますよ~。
発表はもう少し先ですがめっちゃ期待していて下さい。
一緒にお祭りを作る仲間も増えてます。
白井翔大っていうギター上手い筋トレマンと、モスガカトキっていう涙もろい元教師の2人を含めた4人で主には企画とかを話し合ったりしています。(この2人は共に大池で、無駄であり大切な時間を過ごした仲間でもあるのだー)
後上述の難波845で出会ったもくちゃん(木下朱)には、大池音楽祭のロゴを書いて頂いております。実際に大池を見た上で書きたいと言ってくれて、出来上がったそれはまあめっちゃ“大池”って感じで、とても気に入っております。
色々な人と、色々な思いでお祭りの日に向かっています。
なんじゃろ、でもそんな気張ったもんでは全くなくて、僕らはホンマに最高に遊びたいだけやし、これを読んでくれてたりするそんなあなたと、このお祭りを一緒に過ごしたいとか、なんか楽しいなぁって休日にしたいとか、そんな思いです。
兎も角この大池って場所は、学校とか俗に社会とか言われる所に馴染めんかった自分にとっては唯一の場所で、そんなこの場所を色んな人達と共有したいというか、リラックスしてただおいでよ~ 一緒に飲もうぜ~とかそんな感じだわさ。
ここまで、読んで下さってありがとうございます。
なんか他にも書きたかった事なんて山程あるはずやのに、書ききれんもんですね。
ただ、何となく行ってみようかなぁなんて、そう思ってくれてたら超嬉しい。
では最後になりますが、これめっちゃ大事な事なので、もし良かったら1つだけお願いをしたいです。
何がなんでも!当日晴れろと!!
御祈り願いたい!!!!!!!!(切実)
畑拓朗